家族会議をしましょう 第4回「これだけは守って欲しいことを共有しましょう」
家族会議をしましょう
コロナの影響で、家族との過ごし方や働き方に変化があり、「イライラ」が募ってしまうことありませんか?
「怒り」は人間誰もがもつ自然な感情です。「怒る」ことが悪ではありません。ただ、その怒りで「後悔しない」ことが大切です。例えば、怒りをぶつけて自己嫌悪に陥る、怒りをこらえたためにずっと心の中がもやもやする、などです。
家庭内で起こり得る「イライラ」とうまく付き合うために、家族で「イライラの原因」を考えてみましょう。
「これだけは守って欲しい」ことを共有しましょう。
怒りの裏には、自分の「~べき」「~はず」が隠れていることが多いです。そして、自分の「~べき」「~はず」は他の人も同じ様に考えている、と思い込んでしまっていることがあります。まず大切なことは、「自分と他の人は、たとえ家族であっても考え方や受け止め方が違う」ことに気づくことです。
無駄にイライラしないためには、 自分にとって「①許せること」「②まぁ許せること」「③許せないこと」を お互い知るといいですね。
STEP1:次に挙げる事例は、あなたにとって①②③どのゾーンに入りますか?
STEP2:家族はどのゾーンで受け止めていますか?
STEP3:ゾーンが違う場合、③を共有して家庭内ルール「これだけは守って欲しい」を決めましょう。
ただし、全て「自分のゾーンに合わせて!」ではルールが決まりにくいものです。自分の②を広げることができるかどうか、何があれば広げられるのか(何を求めているのか)、についても家族で共有できるといいですね。
【事例】
- 子どもがお風呂に入る時間が21時だったら?
- 夕食の品数が1品のみ!
- 「何時に帰ってくる?」というメッセージの返信が30分経っても来ない…
- トイレ掃除は週に1回でいいよね?
- 夕食の準備ができているのに「夜ごはんいらない」というメッセージが来た!
- お菓子の袋(プラゴミ)が机の上に出しっぱなし…
- 燃えるゴミ用の袋に新聞紙が捨てられている!
- テーブルの下に、今日履いていた裏返った靴下がある!
- 子どもの明日の持ち物を準備しているのに、パートナーがテレビ観てる…
- 「ごちそうさまでした」の後、食器がテーブルの上に30分放置されている
- 外から帰ってきたのに、手洗いうがいもせず、子どもの頭をなでる
家族会議中はくれぐれも「そんなふうに思っていたの⁉」とイライラしないでくださいね。家族であっても話してみなければ、お互いの考え方はわからないものです。お互いに「あ~そうだったのか」「このゾーンに入っていたから怒っていたのか」と、会話しながら進めてみてください!
執筆:一般社団法人日本アンガーマネジメント協会認定アンガーマネジメントファシリテーター™ 市川 麻波
掲載日:2020年7月27日