パープルリボンキャンペーン2023（女性に対する暴力をなくす運動）のレポート

イーブルなごやでは「女性に対する暴力をなくす運動」期間にあわせて、そのシンボルであるパープルリボン装飾品を館内に飾り付けてキャンペーンを実施しました。 女性のためのセーフスペースとして名古屋市が主催する「イーブルーム」で、参加者にパープルグッズの作成を伝授いただくなど、ご協力いただいた当館の利用団体が、この運動の主旨に賛同して多くのパープルグッズをご提供いただき、例年に増して華やかな飾り付けとなり、ご利用者から質問を受けキャンペーンの説明をするスタッフの姿も見受けられました。

「パープルリボンキャンペーン」

当館で活動するボランティア団体にご協力いただき玄関に取り付けたパープルの風船アーチをくぐり学習棟に入ると、館内にパープルカラーが広がります。パープルとオレンジのリボンやオーナメントで飾り付けたツリーとともに、暴力撲滅キャンペーンのテーマダンス「BREAK THE CHAIN（鎖を断ち切れ！）」の動画を大型モニターで上映しました。イーブルなごや・フェスティバル2020に始まったダンス動画も今年度は3団体による動画を上映しました。

玄関ロビーには今年度もフォトスポットを用意しました。期間中、華やかな装飾をバックに写真をとる参加者の姿がありました。

今年度は、学習棟2階のフリースペースに、利用者が好きなメッセージを作成・掲示できるコーナーを設けました。キャンペーン期間終了時には、女性をはげましたり安心できるメッセージで一杯となり、利用者の想いが直接伝わる形でキャンペーンに参加いただけました。

キャンペーン期間中に開催したイーブルなごや指定管理者による主催講座「女性に対する暴力をなくすために何ができるか考えよう ～パープルのリボンや花を作りましょう～」で、参加者が紫のお花紙を使って作成した花束をこのコーナーに展示し、多くの利用者に参加いただいたキャンペーンとなりました。

イーブルなごや相談室の前には、相談室によるパープルの飾り付けブースが用意されました。期間中はパープル壁に装飾され、相談室のリーフレットやDV・デートDVに関するカードとともにパープルグッズを展示しています。 今年度は、相談室の利用者から初めてパープルハンドメイド品のご協力がありました。親子のエプロンと三角巾などで、名古屋市主催事業「イーブルーム」の参加者に作成いただいたパープルリボンや、今までにご協力いただいている利用団体からのハンドメイド品とともに展示し、華やかなスペースとなりました。

名古屋市主催事業「イーブルーム」の参加者には、安心した居心地の良い居場所となるよう、お話ししながらパープルグッズを作成する時間をいただきました。イーブルなごやの利用団体「糸紡ぎの会」のスタッフには「イーブルーム」に参加してハンドメイドのノウハウを伝授するご協力をいただきました。この活動を経てキャンペーンの主旨にご理解いただいた「糸紡ぎの会」から多数のパープルグッズをご提供いただき、過去に他の利用団体から提供いただいた作品とともに館内のいたるところに展示しました。

【協力団体】

• 託児の会「たんぽぽ」：パープルリボン折り紙、羊・はりねずみマスコット、ハートのボンボン
• ベビーキルトの会：キルトボール、リボンボンボン
• ビーズクラフト：ビーズアクセサリー
• イーブルなごや３RL：パープル布を活用した指編み
• 糸紡ぎの会：パープルのハンドクラフト（糸かけ玉、ストール、アートヤーン）
• イーブルなごやフェスティバル実行委員会：パープルリボン折り紙、毛糸ボンボン

毎年、スタッフが作成した安全ピン付きパープルリボンを受付に設置し、パープルリボンキャンペーンのご賛同者に付けていただくようお声をかけさせていただいています。（パープルリボン配布数：122個）また、スタッフによる飾りつけも年々華やかになっており、このキャンペーンを盛り上げています。

「女性に対する暴力をなくす運動」のパネル展示」を開催

11月のパネル展示では「女性に対する暴力をなくす運動」に関連して「まさか私も？女性の貧困」をテーマにパネル展示を実施しました。年齢問わず働く女性が増える中、収入や働き方の男女格差が注目されています。令和4年にウィルあいち情報ライブラリーが作成したポスターサイズ9枚のパネルを展示、家計や身近な事柄から将来の年金などにも影響する収入の男女格差の現状を紹介しました。今年の10月に発表されたノーベル経済学賞には、男女の賃金格差の要因や労働市場における女性の役割などを研究したアメリカのハーバード大学のゴールディン教授が選ばれ、図らずもタイムリーなテーマとしてご紹介できました

「女性に対する暴力をなくす運動」の図書展示」を開催

パープルリボンキャンペーン中に開催する11月の図書展示として「困難な問題を抱える人たちへの支援」をテーマに10冊を選び、展示しました。