イーブルなごや・フェスティバル2021のレポート
例年、男女共同参画週間がある6月に開催するイーブルなごや・フェスティバルは、新型コロナウイルス感染症の影響で延期した昨年度に続けて、今年度も11月の開催となりました。実行委員会がスタートした4月は新型コロナ感染の「第4波」到来中で、開催可否から検討することになりましたが、「交流はまだ難しいけれど発信は続けて行きたい」との思いから準備をすすめ、開催にいたりました。
今年度も感染防止に気を配りながらの開催でしたが、人と人が繋がり、一人ひとりの力が集まってフェスティバルという1つの形になる、 そこに参加することがまた、自分や誰かの力になり、誰かと繋がるきっかけとなるフェスティバルになりました。
発信! ~続くあしたへ 心あわせて~
実行委員会企画 SDGsでグループディスカッション 11月20日(土曜日)
基調講演「一人ひとりが大切にされる社会のために」 13:15~14:35 3Fホール
講師:曽我 幸代(名古屋市立大学人文社会学部心理教育学科准教授)
講師のフィールドワークで得た環境問題、人権問題の視点で得た経験談を交えながら、SDGsとは何かを改めてご説明いただき、そのもとになっている持続可能な開発についての考え方についてご講義いただきました。環境保全と社会的公正と経済開発の3本柱のバランス保持が大切で、その根底にあるそれぞれの文化に根差した社会の在り方を考えることが大切であるとお話しいただきました。
グループディスカッション 14:45~16:30
SDGsのテーマを掲げることにより、わかりやすく身近な課題4点についてディスカッションする機会を設けました。(各テーマ定員10人) 各ディスカッションでは、まずコーディネータからテーマの問題や実態について説明、対して参加者が感じている問題意識や思いを用紙に書いて発表します。それぞれの問題に対して、解決のために何ができるのかを用紙に書き提示しながら皆で話しあった後に、今後の行動について宣言する流れですすめていきました。
- テーマ1:女性の貧困
ゴール1貧困をなくそう×ゴール5ジェンダー平等を実現しよう
コーディネーター:村瀬 智子さん(名古屋市男女平等参画推進室 主査) - テーマ2:子どもの権利と教育
ゴール4質の高い教育をみんなに×ゴール16平和と公正をすべての人に×ゴール5ジェンダー平等を実現しよう
コーディネーター:曽我 幸代さん(名古屋市立大学人文社会学部 准教授) - テーマ3:ジェンダー平等と女性活躍
ゴール8働きがいも経済成長も×ゴール5ジェンダー平等を実現しよう
コーディネーター:伊藤 克恵さん(指定管理者アイ・コニックスグループ代表) - テーマ4:防災と女性と地域づくり
ゴール11住み続けられるまちづくりを×ゴール5ジェンダー平等を実現しよう
コーディネーター:椿 佳代さん(エンジェルランプ代表)
動画でオープングループ活動 11月21日(日曜日)
イーブルなごやで活動しているグループが活動紹介、作品紹介、ダンス・マジック・楽器演奏などのパフォーマンスを動画で発信しました。イーブルなごや主催講座「女性に対する暴力撲滅を願って”Let’sDance”(T-3)」の受講生がパープルリボンダンス「BREAK THE CHAIN」を踊る動画も上映しました。
2分の1 B紙展示 10月22日(金曜日)~11月21日(日曜日)
グループの活動紹介や作品を2分の1サイズのB紙にして展示しました。昨年に続き、国連の持続可能な開発目標SDGsの分野別ステッカーを用意して、各団体の活動目標に一致するものをB紙に貼り展示しました。期間中は館内の壁面および情報コーナーに展示し、11月20日(土曜日)の「SDGsでグループディスカッション」、11月21日(日曜日)に開催した「動画でオープン活動」には、会場となった3Fホールに展示場所を移して、参加者で閲覧しました。テーマ毎の参加グループ数は次のとおりです。
女性の生き方(1)、子育て(2)、社会参画(5)、表現(4)、国際(1)、健康(1)、その他(3)
主催:イーブルなごや・フェスティバル2021実行委員会 イーブルなごや